活動内容


ひとしずく梶川財団が取り組んでいる活動をご紹介します。

かつて駅前や商店街に必ずあった「本屋さん」が人々の生活から消えつつあります。なかなか本を手にとって少し読んで感じて購入するという普通の事が難しい世の中になっています。神々の神話、古代史を勉強したいという方々にとっては岩波文庫、講談社学術文庫、日本古典文学全集等、威厳のある出版社が編集された書籍があります。その中であまり知られていないが是非知って頂きたい本を紹介させて頂きます。


先代旧事本紀 [現代語訳]

安本美典監修 [現代語訳]志村裕子訳 批評社

さきのよのふることのもとつふみ

安本美典監修 [現代語訳]志村裕子訳

 

『古事記』『日本書紀』と並ぶ三大通史書のひとつである 『先代旧事本紀』初の現代語訳 

 

自然や祭祀と密接な古代人の精神文化を背景に、物部氏の立場から日本古代を通史的に記す、最も古いとされる卜部兼永の写本(天理図書館蔵・国重要文化財)現代語訳に詳細な注記を付して謎多き古代史の実相を解き明かす研究者必読文献 『先代旧事本紀』は神道における神典でもあります。

第5版まで出版されていますが、納めた先は全国の神社と図書館がほとんどです。

『日本書紀』『古事記』が世に浸透しているように『先代旧事本紀』は、もっと広がっていくべき本だと思います。



邪馬台国と出雲神話

邪馬台国と出雲神話 安本美典 著

銅剣・銅鐸は大国主の命王国のシンボルだった

安本美典 著

 

出雲地方の神社の歴史をひもときながら、考古学的事実を解釈する

 

出雲から大量に銅剣・銅鐸が出土しました。「これは大国主の命王国のシンボルで、出雲神話の伝える「出雲の国譲り」の結果うずめられたものではないか。沈黙を守る銅剣や銅鐸は、雄弁になにかを語ろうとしているのではないか、神話のなかに、歴史的事実の核があるのでは。」と古典復興(ルネッサンス)を説かれている安本美典氏の著作です。

 

第二次世界大戦後の混乱を過ぎ、平和な時代にこそ『古事記』『日本書紀』『先代旧事本紀』『出雲国風土記』を照合し、歴史をひもときながら考古学的事実を解釈していくことは、日本の古代史解明のひとつのきっかけになる大切な一冊です。