令和二年の祇園祭

コロナの影響で、令和二年の祇園祭は大幅な縮小となって斉行されました。

山鉾巡行は中止となる中、通常の神輿巡幸も自粛となりましたが、同じような疫病が蔓延した状況があった520年前の記録に「神輿に代えて榊をもってせよ」との勅が残っていたことをきっかけに、御神体は御神輿にお移りになり、そこからさらに依り代にお移りになり、神馬の背中に乗った形で巡幸をされました。

財団ではこの異例の神馬さんに御神体がお乗りになっての巡幸を同道記録し、映像に残すお手伝いをさせていただき、その映像を八坂神社さまにお収めさせて頂きました。

神馬は八坂神社を立って、結界である鴨川を超え、街中へお移りなります。

先述の通り、今年は山鉾巡行は中止。御神輿さんのお出ましも無し しかし祇園祭の中心となる神事はなにか違う形ででも行わねばこんな時だからこそ疫病退散の素戔嗚尊さま牛頭天王様のお力御いただきたい…八坂様、氏子さん、地域の皆さんの想いが形となって 神馬の背にご祭神に乗って頂き、神輿のルートを回る。応仁の乱のあと、神輿も山も鉾も失われた中、榊を持って神輿の代わりにせよとの勅に基づいてこのコロナの時代に行われた奇跡の神事の一部始終の記録をダイジェストにまとめました。

どうぞご覧になって、ご一緒にお詣り下さり、 世の中が落ち着きましたらば、ぜひ八坂神社様へお詣り下さいましたら幸いでございます。